はじめに
ここではjoglでゲーム開発するためのお勧めの環境構築方法を紹介します。つまりは私の開発環境です^^。使用するツールは以下です。
- Eclipse
- Maven
- Java2SDK
両方ともjavaの世界では有名なので知っている方も多いでしょう。特にEclipseはかなり普及している統合IDEです。Javaで仕事をしたことがあれば、大抵の方は利用したことがあるのではないでしょうか?
Mavenは、C言語でいうところのmakeツールです。ただしmakeよりはるかに高機能です。このツールを使うとライブラリの管理やパッケージの作成、テストなどが自動処理でき、いろいろと楽できます。
Java2SDKのインストール方法は割愛します。最新版を入れて置けばよいでしょう。
eclipseのインストール
以下はインストーラーを使った方法です(自前でインストールする場合に比べて必要なプラグインが最初から揃っているので楽です)。
手順を示します。
- 分割されたファイルをダウンロード
- ファイルを連結
- インストーラの起動
分割されたファイルをダウンロード
ここからAll-In-One Eclipseの最新版をダウンロードします。
連番のファイルとbatファイルがあるのですべて落としてください。
ファイルを連結
これらの連番ファイルとbatファイルを同じディレクトリに配置し、バッチファイルを起動します。するとexeファイルができるのでそれを実行すればインストーラが起動します。
インストーラの起動
インストーラの操作は得に難しいところはありませんが、途中プラグインを選択する場面があります。デフォルトで選択されているWebToolsPlatformは確実にいらないので外したほうがよいでしょう。
私は以下のものを選択しました。
- VisualEditor
- Test&performance
- AspectJ
- misc
ここでOKをクリックすればインストールが始まります。
結構時間がかかるので一息つきましょう。
インスールが終わるとEclipseが起動します。
最初にワークスペースを聞かれるのでドライブ直下などを指定して完了です。(MyDocument配下はパスにスペースを含むのでお勧めできません。)
mavenのインストール
ここから最新版をダウンロードし展開します。
展開したディレクトリにあるbinを環境変数PATHに加えてインストールは完了です。
DOS窓を開いて以下で確認しましょう。
mvn --version
joglのインストール
以下の手順でインストールします。
- dllのインストール
- jarのインストール
dllのインストール
ここから jogl-1_0_0-windows-i586.zipをダウンロードします。
展開したディレクトリにあるdllファイルを以下にコピーします。
c:/windows/system32
jarのインストール
joglはmavenリポジトリに登録されてないので、自前でローカルリポジトリにインストールする必要があります。
ローカルリポジトリにインストールするにはmvnのinstallを使用します。
mvn install:install-file -Dfile=jarまでの絶対パス \\
-DgroupId= -DartifactId= -Dversion=バージョン -Dpackaging=jar
例えば、C:\foo\hoge.jar をgroupId=hoge、artifactId=hoge、バージョン1.0としてインストールするには
mvn install:install-file -Dfile=C:/foo/hoge.jar -DgroupId=hoge \\
-DartifactId=hoge -Dversion=1.0 -Dpackaging=jar
とします。
以下は私が実際に使用したコマンド例です。適宜自分の環境に置き換えてください。
mvn install:install-file -Dfile=c:/tmp/jogl.jar \\
-DgroupId=jogl -DartifactId=jogl -Dversion=1.0.0 -Dpackaging=jar
MavenとEclipseとの連携
MavenとEclipseとの連携方法を以下に示します。
ここではeclipseワークスペースがd:/workspaceであるとします。実際には自分の環境に適宜置き換えてください。
- M2_REPO変数を作成する
- mvnプロジェクトの雛形を作成
- pom.xmlを記述する
- mvnプロジェクトをEclipseのプロジェクトに変換する
- 作成したプロジェクトをEclipseにインポートする
M2_REPO変数を作成する
M2_REPOとはEclipseに対してローカルリポジトリの絶対パスを教えるための環境変数のようなものです。 最初に一度だけ設定すれば以後このコマンドは必要ありません(ただしワークスペースを変更した場合は再度実行が必要です)。
mvn eclipse:add-maven-repo -Declipse.workspace=d:/workspace
mvnプロジェクトの雛形を作成
以下のコマンドでmvnプロジェクトを作成します。
cd d:/workspace
mvn archetype:create -DgroupId=hoge -DartifactId=fuga -Dversion=0.0.1
これはarchetypeプラグインのcreateゴールを実行するという意味です。
このコマンドを実行することにより、d:/workspace配下にfugaディレクトリが作成され、ソースツリーおよびpom.xmlが生成されます。
groupIdプロジェクト全体の識別子を指定します。eclipseプロジェクトよりもさらに大きい単位と考えてください(実際にはjavaのパッケージとして扱われます)。
artfactIdはプロジェクト識別子を設定します。プロジェクト名を指定すればよいでしょう。
versionは適当に設定します。
pom.xmlを記述する
生成されたpomファイルにjoglの設定を追加します。
dependenciesタグ内に下記のdependecyタグを追加してください。
<dependencies>
<dependency>
<groupId>jogl</groupId>
<artifactId>jogl</artifactId>
<version>1.0.0</version>
<scope>compile</scope>
</dependency>
</dependencies>
他にも必要なライブラリがあれば適宜ここに記述します。
下記はochaglライブラリの例。
<dependency>
<groupId>ochagl</groupId>
<artifactId>ochagl</artifactId>
<version>0.0.1</version>
<scope>compile</scope>
</dependency>
mvnプロジェクトをEclipseのプロジェクトに変換する
続いてeclipse用のプロジェクト設定ファイルを作成します。
cd d:/workspace/hoge
mvn eclipse:eclipse -DdownloadSources=true
eclipseプラグインのeclipseゴールを実行することによりeclipseのプロジェクトファイルが生成されます。
downloadSourcesは依存するライブラリのソースをどうするかの設定です。デバッグ時に便利なのでtrueにしてあります。
作成したプロジェクトをEclipseにインポートする
- Eclipseを立ち上げ、[ファイル]-[インポート]-[一般]-[既存プロジェクトをワークスペースへ]を選択します。
- ルートディレクトリの選択でワークスペースを選択します。
- 選択をすべて解除ボタンをクリックします
- 先ほど作成したプロジェクトディレクトリを選択します
- 終了ボタンをクリックします
以上でmvnからeclipseへのプロジェクトの変換が完了です。
リソースファイルの追加方法
後の展開としてアプレットやJWSの利用を考えている場合、画像ファイルなどのリソースファイルは、クラスパス上に追加したほうが良いです。
まず、以下のようにresourcesフォルダを作成します。
cd d:/workspace/hoge/src/main/
mkdir resources
続いてeclipseのパッケージエクスプローラ上で対象プロジェクトを右クリックし
[新規]-[ソースフォルダー]で上で作成したフォルダーを指定して完了です。
あとは必要なファイルをこのフォルダに格納します。
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